部屋の印象は光のあり方で大きく変わりますが、中でも照明は空間の雰囲気を決定づける大切な要素です。
北欧の住まいづくりでは、自然と調和する光を取り入れ、心が落ち着く空間をつくることが重要なポイントです。
北欧の考え方に基づく明かりの選び方は、明るさを均一にするのではなく必要な場所に光を添えるのが基本です。
天井からの光だけに頼らず、床や壁やテーブルの上などに点在させることで、奥行きのある空間が生まれます。
光と影のバランスが整うことで、部屋全体が包み込まれるような印象になります。
また素材感も空間の表情を左右する要素で、布やガラス、木の質感を活かした照明は北欧らしい温もりを感じさせます。
光が素材を通して広がることで柔和な空気が生まれ、くつろぎの時間を引き立てます。
昼と夜で異なる表情を見せる点も魅力で、照明を選ぶ時間そのものも暮らしを整える楽しさにつながります。
照明は形選びも楽しみのひとつで、北欧ではシンプルで丸みのあるフォルムが好まれる傾向です。
球体や円錐形の照明は、光をやさしく拡散し視覚的にも穏やかさを与えてくれます。
直線と曲線がほどよく組み合わさったデザインは、家具やインテリアとも自然になじみます。